子どもの気質は腸で決まる!?

こんにちは、腸活子育てママのともみです!

今回は、子どもの性格・気質や行動が腸内環境とどう関わっているかを示した、とても興味深い論文をご紹介します。

1. 子どもの性格や気質と腸内細菌の関係

この研究では、腸内細菌の多様性が豊かな子どもほど、前向きで新しいことに挑戦する傾向が見られることが分かっています。反対に、腸内細菌の種類が少ない子どもは、ストレスを感じやすく、不安やイライラが出やすい傾向があるんです。

「うちの子は、いつもイライラしてる、ちょっと怒りっぽい」と感じる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

2. 腸内細菌と性格が決まる時期はいつ?

腸内細菌のバランスは、3~4歳頃からある程度固まり、15歳前後で安定するそうです。そのため、幼児期に腸内環境を良くすることで、ポジティブで安定した気質の土台が築ける可能性があるんですね。

3. 腸内環境を整えるために大切な食べ物

腸内の多様性を高めるためには、発酵性の食物繊維が重要です。例えば、いも類に含まれるレジスタントスターチや、穀物に含まれる特定の食物繊維は腸内細菌の好む「エサ」になります。発酵性食物繊維は腸内の良い細菌を増やし、腸内環境を整えて多様性を高めてくれます。

よく「不溶性」「水溶性」の違いについて質問をいただきますが、最近の研究ではこの区別よりも「発酵性が高いかどうか」が大切だと言われています。

発酵性って何?

発酵性食物繊維とは、腸内の良い菌たちが「エサ」にして、体に良いものを作り出せる食物繊維のことです。菌たちがエサとしてうまく活用できるものは「高発酵性」と呼ばれます。

欧米では”MAC”(Microbiota-accessible carbohydrates)と呼ばれ、発酵性食物繊維が豊富な食品は「高発酵性食物繊維」とされています。

発酵性食物繊維が多く含まれる食材

発酵性の高い食物繊維が豊富な食材を以下に挙げます。

  • 豆類(大豆・小豆など)
  • イモ類(ジャガイモ・さつまいもなど)
  • 穀物(玄米やオートミール、ライ麦など)
  • キノコ類(しいたけ、まいたけ・えのきなど)
  • 野菜(ゴボウやにんじん・玉ねぎなど)
  • 果物(キウイ、リンゴなど)

また、発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆)も腸内の善玉菌をサポートする成分が含まれており、腸内のバランスを整える効果が期待できます。

4. 結論:親子で腸内環境を整えよう!

今回ご紹介したように、子どもが健やかにのびのびと育つためには、腸内環境が大きな役割を果たしている可能性があります。腸内環境を整えることで、前向きで安定した気質が形成されやすくなり、将来の性格にも影響を与える可能性があります。日々の食事で腸内環境をサポートしていきましょう。

この腸内環境を整える習慣は、大人にも効果的です。もし「最近イライラしがち」「怒りっぽい」と感じる方は、発酵性食物繊維を意識してみてください。腸内環境が整うことで、気持ちが落ち着き、穏やかで前向きな気持ちが持てるようになるかもしれません。

「まごわやさしいよ」で健康な食生活を

昔から言われている食材には、健康を支えるヒントがいっぱいです。「まごわやさしいよ」を覚えるのもいいですね!

  • :豆類(納豆や大豆)
  • :ゴマやナッツ類
  • :わかめなどの海藻類
  • :野菜(特に緑黄色野菜)
  • :魚(特に青魚)
  • :しいたけなどのキノコ類
  • :イモ類(サツマイモなど)
  • :ヨーグルトや発酵食品

家族みんなで健康的な腸内環境を目指して、日々の食事にちょっとした工夫を取り入れてみてくださいね!

【出典】幼児期の気質は腸内細菌叢の構成と多様性と関連している
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39237483/

【参考】
『腸内細菌の科学』 著者:内藤裕二日経BP

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