ママから赤ちゃんへの最初のプレゼントは…?

ママから赤ちゃんへの最初のギフトって何だか知っていますか？
それは、腸内細菌なんです。

子宮の中にいる赤ちゃんは、ほぼ無菌状態。腸内細菌検査アドバイザー資格テキストでは産道にはママの体内の腸内細菌が存在しており、出産時、赤ちゃんが産道を通る時に赤ちゃんの口や鼻からママの腸内細菌が入り込むというのです。

赤ちゃんの腸内環境は、ママの腸内細菌が受け継がれて土台となるのです。

そうなると、ママの腸内環境が良い状態であることがとても大事だなと思うのです。

腸内細菌の重要性

出産時、赤ちゃんはママの産道を通過することで、ママの腸内細菌を取り込みます。この瞬間から赤ちゃんの腸内フローラが形成され、健康の土台となるのです。このため、妊娠中のママの腸内環境を整えることが、非常に重要になります。

妊娠中の腸活のすすめ

妊娠中は、出産時の準備、出産後の赤ちゃんグッズ、ベビーカーやお洋服、お宮参りのことなど、考えることがたくさんありますよね。
それもとても大事なことですが、ぜひあなた自身の腸をととのえることを優先して意識していただきたいなと思います。

妊娠中のプレママは食物繊維をたくさんとる食事をすることと、ストレスのない毎日を過ごすことです。

ぜひママから赤ちゃんへの最初のギフトのために腸活をしていただけると嬉しいです。
自分が出産した時には腸内環境が子どもの土台になるということを知らなかったので、今となってはあの頃、誰かに教えて欲しかったなと思っているほどです。

３歳までの腸内環境形成

また、すでにお子さまを出産された方でも心配はありません。
３歳までに腸の土台が出来上がるので、これからの食事や日々の生活で良い状態にしていきましょう。

３歳までに腸の土台ができる？

３歳までに脳の80％が完成する！ということは聞いたことがありませんか？
脳だけでなく、実は腸も３歳までに土台が出来上がると言われています。

私たちの腸には、１００〜５００兆個もの細菌が住んでいると言われています。
自分の体重の1〜1.5kgは腸内細菌であるとも言われています。
腸内細菌の種類は１０００種類以上！
この細菌の種類や数は人によって異なります。

腸には食べ物を消化して、栄養を吸収するという役割があります。腸は効率よく栄養を吸収するために、表面積を広くするためにじゅう毛というひだがあります。それを平にのばすと小腸でテニスコート１面分、大腸でテニスコート半面分の広さがあるのです。

この広い腸の表面に腸内細菌が住み着いていて、お花畑のように見えることから、腸内細菌の集団を「腸内フローラ」と呼ばれています。
「腸内フローラ」という言葉は、最近良く目にすることも多いかと思います。
３歳くらいまでに腸内細菌がグンと増える！
腸内フローラの形成は産まれてから、ママの腸内細菌を受け継ぐことと、色々な食べ物や生活環境の影響を受けて、３〜５歳くらいまでにバランスが決まると言われています。

離乳期までに腸内細菌は大きく変化し増えて、腸内フローラの土台ができて安定します。
ママが３歳までに腸に良い食材を選んで食べさせて、生活環境をととのえてあげることで、腸内環境の土台を作ってあげることができるのです。

つまり、３歳までに、
腸内細菌の種類が多い状態、
腸内細菌の数が多い状態、
にしてあげることができたら、
将来にわたって心も体も元気で過ごせる土台ができるということわけです。

腸活に、興味湧いてきましたか？

除菌の落とし穴

腸内環境を良い状態にするには、普段の生活も大きく影響します。

今はコロナ禍なので、多くのママたちは特に子どもの手の汚れには神経質になって除菌を意識しがちですよね。
でも手洗い、除菌という衛生習慣が、逆に腸内環境を乱してしまうということを知っていましたか？

腸内環境が良い状態とは、腸内細菌の多様性であるとお伝えしましたが、
除菌することは、残念ながら腸内細菌を減らしてしまうことにつながってしまうのです。

手洗いする場合、昔ながらの普通の石けんで十分に汚れは落ちます。
汚れも十分に落ちますが、石けんで洗うことで、皮膚の常在菌の約9割が失われてしまうと言われています。
殺菌効果の高い石けんを使うと、さらに多くの常在菌が失われてしまいます。
皮膚の常在菌は肌を守ってくれるので、必要以上に失わないようにしてほしいなと思います。

腸内環境を知る

妊娠中の腸活から始めて、子どもが3歳になるまでの腸内環境形成に注意を払うことで、赤ちゃんに最高のスタートを切らせてあげましょう。除菌の落とし穴に気を付けながら、健康な腸内フローラの維持に努めることが、長期的な健康への鍵です！